まずは介護職員初任者研修から


介護士になる方法は、近年簡素化された。一昔前は、ホームヘルパー2級などを取得して介護業界入りするのが常套手段だったが、今ではそうした制度は廃止されている。ホームヘルパーという資格はなくなって、代わりに介護職員初任者研修というものが誕生しているのだ。介護職員初任者研修は、スクーリングによる実習をメインとする研修であって、非常に効率的に介護技術が学べると評判である。100時間程度の学科と実技を経て、最終的には試験でその実力を試される。ホームヘルパーよりは能力の高い人材を業界に輩出するということで、いい制度であると業界内でも評価は高い。

こうした研修制度があるため、他業種からでも介護業界へ入ってくる人が増加しているのだ。分かりやすい研修制度があると、未経験者でも挑戦をしようという気になるものである。また、必ずしも介護職員初任者研修を経なければならないというものでもない点には注意が必要だ。完全に研修をせずに業界入りする人もいるし、そうした人でも実務経験を積めば、介護福祉士へとランクアップすることができる。(未経験から介護業界入りを果たしたい人には、こちらのサイトがおすすめである。)

しかし、介護職員初任者研修は、時間がかかる点が少しネックであり、他にも弱点がいくつかある。まず、費用が高くつくという点に留意したい。どこで研修を受けるのかにもよるが、10万円近い出費は覚悟しておかなければならない。最短でも数ヶ月はかかる研修なので、時間的な余裕があるときにしか受けられないのも課題だ。