介護福祉士への2つのルート

介護士になる方法には、大きく分けて2つのルートがある。どちらも数年の期間が必要になるため、早めに行動を起こすことが重要だ。

まず、現場で実務経験を積めば、3年を目安として国家試験の受験資格が手に入る。国家試験は、学科試験と実技試験の2つに分かれている。これらに合格をすれば、晴れて介護福祉士の資格が手に入るというわけだ。実際に仕事に出るためには登録をしなければいけないが、これが介護士になる最もメジャーな方法になるだろう。仕事をしながら目指せるため、無駄がない方法としてこの方法を選ぶ人も多い。

もう1つの方法は、養成施設で勉強をするものだ。指定された養成施設で2年以上勉強をして必要な単位を取得すれば、国家試験を受けずに介護福祉士の資格を取得できる。こちらは学費もかかる上、勉強に時間を割かなければならないため仕事がフルでできなくなる。しかし、確実に資格が手に入るという意味ではメリットがある。国家試験が難しいと感じる人は、こちらのルートを選ぶと間違いがないだろう。

介護福祉士の資格があれば、介護のプロフェッショナルだと見てもらえるようになる。就職も転職もしやすくなるため、取得する意義は大きいと言える。介護福祉士の数は年々増加傾向にあり、すでにその数は80万人を突破している。ただ、それでもまだ日本にプロの介護士は不足しているのが現状だ。若い世代の流入が期待されているため、海外から人材を迎え入れる準備も進められている。